東駒形三丁目(地元の人は“駒三・こまさん”と呼びます)は墨田区南部の本所地区、その隅田川寄りにある町です。南北約320m、東西約200mの長方形で、人口は1,471人(平成28年7月現在)。 駒三の最寄りの駅は都営地下鉄浅草線の本所吾妻橋駅ですが、浅草へも徒歩10分ほど。おそらくこの周辺は、現代の東京の中でも最も下町らしい生活習慣が残っている土地だと思いますが、都心への交通至便なこともあり、最近はあちこちでマンションの工事中です。 ちなみに、東京スカイツリーが建つ業平・押上地区はすぐご近所。もしもスカイツリーが西南西の方角に横倒しになった場合、ちょうど先っぽが駒三に掛かる位置になります。つまり日本一の観光地浅草と、世界一のタワーのちょうど中間、どちらへも徒歩10分以内というものすごい場所なのですが、幸か不幸か駒三には観光客が喜びそうなものは、見事に何一つありません。完全に下町特有の住宅兼工業地域です。 住宅兼工業地域の駒三には紙工業関係の工場がたくさんあります。製本の他に紙箱だとかカレンダーなどの裁断や加工をする工場で、墨田区周辺にはたくさんあるのですが、駒三には特に集中しているようです。 それ以外で多いのは繊維、アパレル関係。こちらも駒三だけでなく本所地区の広い範囲でたいへん多く、墨田区の地場産業と言われています。 ちなみに、駒三の面積のほぼ十分の一を占める本所中学校は日本最多ホームラン記録を持つ、王貞治氏の卒業した学校です。 |
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